・肩を動かすと激痛
・呼吸や咳をしても痛みが走る
このような症状で病院に行ったけど「筋(すじ)が傷んでいますね。」とか「腱板損傷と言われただけで何もしてくれない。」
など・・・こんな声を聴くことがあります。
●肩腱板損傷とは
肩の深部にある肩腱板という腱性組織の損傷です
棘上筋(きょくじょうきん)
棘下筋(きょくかきん)
小円筋(しょうえんきん)
肩甲下筋(けんこうかきん)
の4つからなります。

●損傷の原因
損傷の原因としては、明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因はなく、日常生活動作のなかで断裂が起きます。
●症状
肩の運動障害・運動痛・夜間痛があります。とくに夜間痛で、「睡眠がうまくとれない」という訴えが多く聞かれます。
肩関節周囲炎(五十肩)と異なるのは、拘縮、すなわち関節の動きが悪くなることが少ないことです。
多くの患者さんは腕(上肢(じょうし))の挙上(きょじょう)は可能です。
●棘下筋の痛みに着目
腱板の中でも棘上筋の損傷頻度が高いと一般的には言われていますが、
実際は棘下筋も非常に高頻度で痛みが発生しやすいと思います。
棘下筋は肩甲骨に被さっており、上腕骨の外側をぐるりと巻いてくっついています。ですからこの筋肉がこわばったり縮めば、付着部の肩の前方~側方に痛みが来ます。
この棘下筋の痛みやしびれの範囲は肩関節はもとより上腕、前腕、指先にまで届きます。
棘下筋の作用は「腕を後方に引くこと」ですので、傷めると女性の場合では、例えばブラジャーのホックをかけたり、帯を後ろで結んだりが困難になります。
患者さんの多くは痛いのは肩関節なのに、元凶は背中の肩甲骨近辺にあるとはわかりませんので、押されて初めてびっくりする程の痛みのあることで納得されます。
肩の痛みははさほどではなく、上腕や前腕、指先の症状が強い場合、棘下筋が原因ならば圧痛点があります。
●棘下筋のストレッチ
①
両足を肩幅に開きリラックスし立ちます。
左手を腰にあて肘を張ります
右手を左ひじに添えるようにします

②
左肘を前に突き出す感じに
この時、右腕で左ひじを補助的な目的で前方に引きます。

腰にあてた左手は支点となるため動かさないようにしましょう。
時間はおよそ10~15秒を目安に伸ばし3セット繰り返し行うようにしましょう。
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