太ももの内側の痛み

症状ページ

ここでは足の痛みの中でも、太もも内側の痛みについてご紹介します。

足の中でも太ももは体を支える為に太い筋肉が集まって構成されています。太ももの表側には大腿四頭筋、太ももの裏側にはハムストリングスといった大きな筋肉があり、これらが体を支えるだけでなく自由に歩いたり走ったりといった動きを可能にしています。

太ももの前や後ろ側だけでなく、内側の痛みや違和感もよくある症状です。

太ももの内側が痛い場合に考えられる原因や病気には、股関節内転筋群の炎症や閉鎖神経痛などが挙げられます。それぞれ詳しく説明していきます。

[股関節内転筋群炎症]

日本人の中高年の80%以上がこの部分の柔軟性が衰えており、それが原因となって腰痛をはじめ、さまざまな内科疾患などにもつながっているのです。内転筋群は6つから構成されています。

大内転筋

小内転筋

長内転筋

短内転筋

薄筋

恥骨筋

この内転筋群に炎症を起こした状態が内転筋群炎症です。

●症状

症状としては、太ももの内側の痛みですが、炎症を起こしている筋肉によって痛む場所が変わります。鼠径部(太ももの付け根)辺りから膝の上辺りまで筋肉の伸びる部位のどこかで痛みを感じます。

[閉鎖神経痛]

閉鎖神経痛とは、その名の通り閉鎖神経という神経に関連する痛みのことです。

●症状

腰椎の上部から出る閉鎖神経が骨盤の下方の閉鎖孔などで筋肉などにより圧迫されると、大腿内側や膝にかけての部位にしびれや痛みを生じます。

[内転筋の衰えによる様々な弊害]

●骨盤の前傾が起こる

内転筋の柔軟性が衰えると、筋肉が縮んだままの状態となり、骨盤が前傾してきます。高齢者の腰がまがってしまう一番の要因は背筋力の低下もありますが、この部分が固くなって骨盤が前方に引っ張られてしまっていることも一因なのです。

●反り腰やO脚の原因にも

そして股関節の外旋作用ももっているため、だんだんと外旋したまま固まってしまい膝が外に向くO脚を呈してしまうわけです。

また、この骨盤の前傾を補うために腰椎が大きく後ろ反りを強めてしまい、腰痛の大きな原因ともなります。

内転筋が硬縮すると骨盤が前に傾き、それを補うために腰の反りを強めます。

●内転筋を柔らかくするストレッチ

体を前に倒しながら、膝を地面に近づけるように倒していきます。

注意点は背中を丸めるのではなく、骨盤から前に倒すようにすること(へそを地面に近づけるように体を倒していくこと)

目線を反対側に向け、軽く体を捻るようにすること

足先を前側に向け、股関節を内旋させた状態で行うこと

●ダイレクトストレッチ

今回は新たにダイレクトストレッチという方法もご紹介します。

私自身も治療現場において通常のストレッチでは効果が出にくい、やりにくかったりするときによく使います

ストレッチは筋腱移行部が最も伸張されることが多いので、筋腹を特に伸張したい場合 に有効です。

ダイレクトストレッチとは「ダイレクト=直接」と言うとおり筋肉を直接ストレッチするという意味です。

一般的にいわれる「マッサージ」に近いイメージで理解してもらえれば良いですが、筋腹を上から指で押すことで筋肉を直接指圧して伸ばすことを言います。

時間は1分~くらい。じわーっと押して伸ばしてみてください。

マッサージは筋肉の血流を改善する目的で行われることが多いですが、ダイレクトストレッチは筋を伸張する(伸ばす)ことだけを目的に行われます。

自分で自分に行う場合は、痛い部分、重だるい部分を伸ばすようにグッと指圧すればOKです。

当院についてはこちらをご覧ください→うえ接骨院公式ページ

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