体重をかけるとき膝に痛みが走る。
片方の足に体重をかけると腰から足にかけて痛みやしびれが発生する。
このような症状ってよくあると思うんです。
「体重をかけると」というところが共通した問題点だと思います。
●痛みの回避
荷重がかかると膝が痛い人は、痛い方の足をゆっくりとそろーっと降ろしながら
歩きます。
じっと立っていると腰から足にかけて痛みが発生する人は、痛くない方に体重を乗せるか
何かに捕まって痛みを回避します。
●「圧」のかかり方
例えば足を踏まれた時、スニーカーで足を踏まれるのとハイヒールのかかとのところ
で踏まれるのとでは痛みの強さが圧倒的に違います。(どっちも痛いけど・・)
面積の小さいものの方が圧力が強いということです。
スキーやスノーボードの板は雪との接地面積を大きくして足が雪にめりこむのを防ぐ効果があります。
また、がびょうは先を針にすることによって力がはたらく面積を非常に小さくしているので、指で押した程度の力でも壁に刺すことができます。
だから圧の分散が必要ですね。
全体の歪みやねじれから治します。
カラダ全体を動かすような体操なんかいいでしょう。
よく知られているところで
「ラジオ体操」とかどうでしょうか。
痛みの出る動きは避けてください。
荷重をかけると痛みがある場合、座った状態で上半身と下半身の
体操を分けてやってみるといいと思います。
●膝にかかる負担と着地までの時間
あとは、着地する時間が長いほうが体にかかる負担は小さいということです。
高い台から飛んで着地したら膝を伸ばすのと曲げるのとは地面に作用する力積はどちらが大きいでしょうか。
力積は運動量変化と同じです。
運動量変化は、同じ体重の人間が同じ高さから降りた場合、同じになりますから、力積も膝を曲げるかどうかに関係なく同じになります。
膝を曲げるようにして着地すると、膝を伸ばしたままのときより止まるまでの時間が長くなるので、同じ力積なら膝を曲げるようにした方が時間が長くなる分だけ力の大きさは小さくなります(力積=力×時間 だから)。そして、加わる力の大きさが小さいということは、膝や体にかかる負担が小さいということです。
●「後ろ歩き運動」をしてみましょう
「階段は後ろから降りたら楽やねん」とか
「階段は横向きで上り下りしている」
とか言ったりしませんか。
だから「後ろ歩き運動」
後ろ向きに歩くと、かかとからではなくつま先から着地することになります。
これは通常の歩行より動作の終了時間が長くなり
衝撃が小さくなります。
また上半身も使うのでカラダ全体の協調を学習できるのです。
このような運動を行い脳がキャッチする痛みのセンサーを外して
いくといいのではないでしょうか。
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