ストレッチをやっていてもアキレス腱断裂は起こる

症状ページ

ストレッチをやっていてもアキレス腱断裂は起こる

アキレス腱断裂は、足首の後面にある太い腱が切れた状態のことで、完全断裂と部分断裂にわけられます。

30代-40代の方によくみられますが、10代後半から高齢者まで幅広い年齢の方々に起こる可能性があり、

スポーツ中に踏み込んだときやターンをしたとき、階段を踏み外したときなどに起こりやすいとされています。

腱が切れる瞬間は「ブチッ!」 「バンッ!」という音や衝撃を感じる人が多く、

「後ろから蹴られた感じ」 「ボールをぶつけられた感じ」 がするといわれています。

アキレス腱が切れるとふくらはぎの筋肉がうまく作用しないため、つま先立ちができなくなりますが、

痛みが強くない場合は足を引きずりながら歩くことができます。

●前兆は・・・アキレス腱の張り

アキレス腱断裂の前兆として「アキレス腱の張り」があります。全ての人におこる訳ではないですが、断裂する前にアキレス腱の張りを感じていたという人もいるようです。

過度な運動や足の使い過ぎにより、アキレス腱が腫れたり厚くなっていたり(肥厚)、加齢による退行などがある方は注意した方がいいかもしれませんね。

●診断

アキレス腱が断裂すると、

・皮膚にへこみが生じる。

・押すと痛みがある。

・うつ伏せになり膝を直角に曲げ、ふくらはぎを強くつまむ→普通は足首が伸びるが、断裂していると伸びない。

・腱の断裂なので、多くの場合レントゲンでは異常を認めない。

などの症状(診断)があります。このような症状が認められる場合には、早いうちに病院へ行って診てもらいましょう。

●原因

キレス腱断裂の原因はどのようなものなのでしょうか。断裂と言っても、完全に切れてしまう場合もあれば、部分的なものもあるようです。

・アキレス腱断裂の割合が高い年齢層は、30~40代で、男性に多くみられるそうです。

「スポーツ愛好家」の方に多く発症するそうです。

・ストレッチング不足も1つの原因として考えられてるようです。しかし、ストレッチを行っていても断裂してしまう可能性はあるそうなので、ストレッチングによって100パーセント予防できる、とは言い切れないようです。

・過度の運動によって足首を痛めたり足の裏を痛めたりすると、アキレス腱に炎症が起きたり、断裂してしまうことがあるようです。

原因をまとめると・・・

・使い過ぎによるもの

・歩き方や走り方が悪い

・足の関節の硬化

・土踏まずのアーチが落ちてきている

・足の筋肉の柔軟性の低下

・足の裏のバランスが悪い

●術後のリハビリ

治療方法には手術によりアキレス腱を縫合する方法と,ギプスや装具でアキレス腱が自然治癒するまで足関節を固定する保存療法があります.

 手術療法と保存療法のいずれにおいても,合併症さえ発生しなければどのような治療方法が行われても長期的に見れば機能的に両群間に有意差はなく良好であるとされています.

アキレス腱断裂の主なリハビリ内容は

1.歩行訓練

2.杖による歩行

3.装具での歩行訓練

4.日常生活の復帰

5.ランニング・軽運動

6.軽いスポーツ開始~徐々に運動強度を高めて行くことです。

●まとめ

まとめとして、やはりアキレス腱を傷めないよう予防しておくことが

大切です。

加齢とともに筋肉や関節が固くなったり、疲れが溜まっていたりするため、若いころよりもウォーミングアップやストレッチが重要になってきます。

しかしストレッチをしていても断裂は起こる可能性があります。それは気がつかないうちにアキレス腱や周囲の筋肉などに疲労が溜まっているからです。

前兆は・・・

ふくらはぎに筋肉痛のような痛みがある。

アキレス腱周辺に痛みや腫れを感じられる。

断裂する足とは逆の足に不調が現れる場合がある。これは無意識にかばうから負担がかかるためです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました