窓まわりのインテリアってどんなものがあるかご存知ですか?
一番に思いつくのはカーテンだと思いますが、他にもいろいろあるんです。
窓のまわりをどのようにするかによって、お部屋の雰囲気がガラッと変わります。
新居での生活を前に、これから窓まわりのインテリアの購入を考えている方に、どのような種類があって、どのように選べばいいのかをまとめてみました。
(ライター 兵頭美穂子)
窓の種類
窓の種類はたくさんありますが、大きく分けると掃き出し窓、腰窓、小窓の3つに分けられます。
掃き出し窓
窓の下の部分が床まである窓のことです。
引き違い窓が一般的ですが、片引きや両開きなどの種類もあります。
窓の外やバルコニーなどに出入りが多い場合は、使いやすいのはカーテンになりますが、バーチカルブラインドや木製ブラインドなども人気です。
腰窓
床と天井の中間くらいにある窓です。
名前に現れているように腰の高さ位からの窓で、引き違い窓、両引き窓、片引き、開き窓などがあります。
腰窓で外側に出っ張っている窓が、出窓です。
窓の大きさや場所によって、カーテン、シェード、ロールスクリーン、ブラインドなどいろいろと取付が可能なので、何をつけるのか選ぶのが楽しい窓です。
小窓
名前の通り小さな窓のことです。
小窓は、大きさや形も様々なものがあり、上げ下げ窓、すべり出し窓、FIX窓などが一般的です。
ガラスが型ガラスだと何もつけない場合も多いですが、透明なガラスの場合は、ロールスクリーンやシェードなどをつけたりもします。
カーテンの種類
窓につけるインテリアとして、一番の人気はカーテンです。
皆さんがよく目にするカーテンは、プリーツ(ヒダ山)がついたノーマルカーテンになります。
オーダーでカーテンを作る場合はヒダの数も二ツ山・三ツ山と指定でき、ヒダをつけずにフラットにすることも可能です。
また、気に入った生地を組み合わせて作ることもできます。
ノーマルカーテン
左右開閉の一般的なカーテンです。
プリーツ(ヒダ山)をつけたカーテンが多いですが、ヒダには二ツ山と三ツ山があります。
既製品のカーテンのほとんどは二ツ山で、オーダーカーテンになると三ツ山で作る場合が多くなります。
最近ではヒダをつけないフラットカーテンも人気で、他にも箱ヒダやギャザーヒダなどの種類があります。
ヒダのつけ方によって使用する生地の量が違ってくるので、金額が変わってきます。
スタイルカーテン
カーテンにファッション性をもたせたもので、窓の形によって様々な種類があります。
- センタークロス(中央部分を固定させて、左右にふんわりと弧を描くように振り分けたスタイル。)
- セパレーツ(数本に縦長に分けられた生地を吊り、丈の中央より少し下をリボンタッセルで留めるッスタイル。装飾性が高いです。)
- スカラップ(裾をアーチ状やウェーブ状にカーブしているスタイル)
掃き出し窓
センタークロス、クロスオーバー、セパレーツなどがあります。
腰窓・出窓
セパレーツ、スカラップなどがあります。
ローマンシェード
上下に開閉させるタイプで、カーテンの生地で制作できます。
プレーンシェード、ダブルシェード、シャープシェードなどがあります。
腰窓や小窓に使うのが人気です。
プレーンシェード
生地を水平にたたみながら、上下に昇降するシンプルなシェードになります。
ヒダのない平面的なデザインで、シェードの中で最も人気のスタイル。
生地の部分だけ外して交換も可能です。
ダブルシェード
表地と裏地で生地を取付できます。
表地にドレープ、裏地にレースが基本的な仕様ですが、最近では逆のパターンのフロントレースも人気です。
シャープシェード
生地の裏にシェイパーが入っているので、昇降する時に生地がスッキリときれいにたたみあがります。
カーテン生地の種類
カーテンを大きく分けると、ドレープカーテンとレースカーテンになります。
窓側にレースカーテン、部屋側にドレープカーテンが一般的なかけ方ですが、レースカーテンを部屋側にしたフロントレースも人気です。
カーテンレールにメカが取付可能なので、レースをシェードにしてドレープをカーテンにしたりも出来ます。
ドレープ
厚手のカーテンの生地になります。
利用度が一番高いカーテンで、生地によって機能が違います。
防炎
消防法で指定された場所では、防炎加工を施された生地を使用しなければなりません。
高層のマンション(おおよそ10階が目安)にお住まいの方も、対象になります。
遮光
遮光タイプのカーテンは、一般的には生地に黒い糸を織り込むことで光を吸収させます。
もしくは、裏地を組み合わせて遮光性を高めたりもできます。
遮光率の等級は、1級から3級まで定められており、目的によって選ぶことができます。
レース
透視性のあるカーテン生地です。
外から中が見えにくいなどの機能メインのレースと、刺繍や輸入生地を使ったインテリア性をメインにしたものにわけられます。
隣の家の窓や出入口と隣接する窓や人通りの多い道などに面している窓には、ミラーレース機能のものを選ぶ方が多いです。
機能レース
ミラーレース
生地の裏側に光沢のある糸を織り込むことで、外からの光を光を反射させて日中の室内を外から見えにくくするカーテンです。
ウェーブロン
特殊素材を使用して織り上げたプライバシーの保護性と採光性も兼ね備えた夜間も透けにくいカーテンです。
普通のレースに比べると外の景色が見えにくくなります。
カーテン以外のメカ
カーテン以外で窓に取り付けられるアイテムをいくつか紹介致します。
モダンやスタイリッシュな雰囲気をイメージしている方は、ぜひメカも検討してみてはどうでしょうか?
ロールスクリーン
フラットな生地を上部で巻き上げるため、開口部がスッキリします。
窓だけでなく、間仕切りや収納などの目隠しとしても使われています。
電動のタイプもあるので、吹抜けや高所の窓に使用する場合も多いです。
ブラインド
水平に並んだスラットの角度で光の量を調整でき、アルミ製や木製のものがあります。
アルミ製のブラインドは、湿気にも強いため、洗面室や浴室などの水場にも最適です。
バンブーブラインド(竹製)などは、アジアンテイストな雰囲気にピッタリです。
プリーツスクリーン
プリーツ加工を施した生地をたたみあげるように開閉します。
シングルタイプとツインタイプがあります。
不織布や自然素材のものもあり、障子のようなやさしい光を採り入れることができます。
和室やアジアンテイストのお部屋にピッタリです。
バーチカルブラインド
縦型ブラインドとも呼ばれており、羽根(ルーバー)が垂直のブラインドです。
最近はリビングの掃き出し窓にバーチカルブラインドを使う方が増えていて、スタイリッシュなお部屋にしたい方にお勧めの商品です。
不透明ルーバーとレース調のルーバーを組み合わせたセンターレースという種類のものもあります。
ハニカムスクリーン
プリーツスクリーンの一種で、蜂の巣のような六角形が並んでいるデザインなのでハニカムスクリーンと呼ばれています。
断熱・遮熱性が高いので、省エネ効果がほしい人にお勧めです。
カーテンレール
カーテンをつけるためには、まずカーテンレールが必要になります。
マンションなどでは、引き渡し時に取り付けてある場合も多いようですが、新築の戸建てだと自分たちで取り付けになります。
リビングには装飾レール、プライベートな部屋は機能レールを使うというパターンが多いです。
機能レール
最もシンプルで機能的なレールで、様々なシーンにあわせて対応できます。
プライベートルームで使用することが多いです。
色の種類が多いです。クロスやフローリングに合わせて選ぶと部屋の統一感がでます。
装飾レール
デザイン性のあるレールになり、リビングでの需要が高いです。
木製やメタリックなもの、アイアン調のものなど種類が豊富。
カーテンのイメージを引き立てたり、お部屋のアクセントにもなります。
装飾レールの種類によっては、取付できない間取りもあるので、選ぶ際には注意が必要です。
カーテンボックス
カーテンレールの設置部分や上部の隙間を隠す箱型のものです。
インテリア性もあり、光漏れの防止にもなります。
カーテンの予算は?
新築でのカーテンの予算はどれくらいか?
新築カーテンの費用相場は、1坪1万円ほどと言われています。
つまり30坪の場合30万円になります。
窓の数や大きさによっても違ってきますが、窓数が8~10箇所で30万~50万位が相場になります。
見積もりを取る
施工業者(ハウスメーカー・工務店)や、提携しているカーテン屋さんで、ある程度の希望を伝えて、まず見積もりをとってもらうと、自分の希望通りだとどれくらいの金額がかかるのかがわかります。
カーテン以外のメカについても教えてもらえるし、希望のものを設置できるかどうかも確認できます。
見積もりの金額が予算内であれば、プロに施工してもらうのが一番よいです。
予算オーバーの時は
窓の優先順位を考えて、削れそうなものを思い切って削ってみましょう。
例えば、来客もあるリビングは希望にあったものをつけるが、その他のプライベートルームは、レールだけプロに頼んでカーテンは既製品のお手軽なものを購入する。
メカを取り付けたい窓はオーダーで作るが、カーテンの箇所は自分たちでレールを取り付けるなどです。
まとめ
最近の住宅は、ハウスメーカーによっては窓自体が外から見えにくく加工されていたり、ハニカムシェードがすでについていたりと、窓まわりに何もつけなくても機能的には問題ない場合もあります。
ですが、シンプルすぎて味気なくも感じます。
窓まわりのインテリアによって、自分好みの空間を演出するのも楽しいですよ。
一生に一度かもしれない大きな買い物の住宅。
後から後悔しないようにするためのお勧めとしましては、ある程度の家のイメージをしたうえで、カーテンの打ち合わをして見積もりをしてもらいましょう。
窓まわりの見積もりはほどんとが無料ですし、コーディネーターさんが図面などからいろいろアドバイスもしてくれます。
今まで知らなかった商品を知ることが出来ますし、設置ができるかどうかも教えてくれます。
見積もりを取った後に予算と相談しながら決定するという形が、一番失敗がないでしょう。
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